私に志望動機はありません
ひねり出す能力が重要
前回、志望動機はプレゼンだという話をしました。事前に調査した研究内容を発表するのが志望動機です。ビジネスで一番重要です。 面接で重視されるかどうかは別問題ですが、社会人としてプレゼンは出来るようになっておきましょう。
『ないものをひねり出す』こともプレゼンには重要な要素です。新商品に何の興味もなくても営業さんは売らなければなりません。 自分の意見が一つも通らなかった商品でも、ふてくされずに商品を捌かないといけません。自分が興味なくても客観的に分析していいところを探さないといけません。
志望動機なんてみなさんもれなく無いはずです。ひねり出す能力が試されています。ひねり出しましょう。それが社会人です。
私に志望動機はありません
と言われても、分からないものは分からないです。本当に良いところがない商品だってあります。それを売れと言われたらさすがに辞めたほうがいいかもしれません。
でも人間は働かないと生きていけないのです。簡単には辞められません。『働かないと生きていけないから』が志望動機で当然なんです。
もういっそうのこと、『志望動機はありません。』、と言ってみましょうか。ないからしょうがないじゃないですか。まず落ちますけど。 でもそこで終わるから落ちるんですよ。入りは『私に志望動機はありません』から言ってみましょう。問題はこの後です。この後どうしましょう。
志望動機は私が作る
とりあえず『私に御社の志望動機はありません』、と言ってしまうと悪口になってしまいます。『どの企業にももれなく志望動機はない』ことにしましょうか。 『職種だけは超やりたくて動機は盛りだくさんなんですけど、御社に決め手が無い』ことにしましょうか。職種の志望動機は言っておきましょう。こっちは簡単です。 でもこれだとちょっと失礼です。言い回しはあなたに任せた。
『でもこれじゃいけないと私は思うのです。入社したいという気持ちが私だけではなく、世の中に足りないと気づきました。 私が御社に入社したあかつきには、志望動機を作りたいと思います。御社を誰もが入社したくなる企業にします。』 こんなのどうでしょう。でもちょっと上から目線で失礼ですね。言い回しはあなたに任せた。
『そんな中、御社が優れている』と少し足したほうがいいですね。御社が『なんでも挑戦できる環境』をうたっていると助かります。 御社が『新ビジネスに着手したて』だと助かります。『それが次の世代の志望動機になりうる』と言えそうです。
具体的に言う
『志望動機を作りたい』と、ただ言うだけでは足りません。具体的な案を出したほうがいいかと思います。 『社員のコミュニティーを築きたい』とか。『学生向けのコンテンツを作ると学生が憧れる企業になるかもしれない』とか。『アメリカ式の社風を調べてきて真似したい』とか。
おそらく突っ込まれてボロクソ言われるはずです。でも問題は、『今持ち込んだ案が素晴らしいかどうかではない。やりたいことがあって、アイデアがどんどん出せる。』 そういうアピールです。面接では質より量が無難かと思います。『入社後に引き続きアイデアを出しまくります。そんな私を雇ってください。』
そういう路線でどうでしょう。多分落ちます。いつもの『うちじゃなくてもいいよね』と言われます。志望動機は真面目に考えてください。
これで志望動機が必要な理由が分かったと思います。これをふまえて志望動機を考えてください。
おさらい
- 興味が無い商品も売らなければならない。
- ひねり出すのが社会人。
- 人間は働かないと生きていけない。
- 志望動機は真面目に考える。
- 前回・志望動機はプレゼン
- ここ・私に志望動機はありません
- 次回・仕事を知る