SEは客の業務も覚える - 就活オバケの就職活動攻略メモ

SEは客の業務も覚える

コンサルタント依頼した企業が伸びてる

前回、SEはコンサルタントだという話をしました。実は90年代後半辺りから一気に業績が伸びた企業は、大体SEにコンサルタント依頼したからです。これは事実です。 IT企業は当然伸びましたけど、そうじゃなくて、例えばワタミとか。飲食店もSEが一枚噛んでます。

飲食店もITシステムを充実させて伸びてます。もちろんITだけじゃないです。洗脳術などの心理学も力を入れていたかもしれません。 マクドナルドだって立ち止まりたくなる心理が働くように、信号を意識して赤と黄色のマークにしていますし。まぁ、顧客の心理はみんな考えています。

でもそうじゃなくて、IT面でコンサルタントに依頼した企業が伸びているのです。90年代ならいち早く社員全員に電子メールアドレスを作った会社なんか時代を見てます。SEのおかげです。

客の業務を知る

それで本題です。今回言いたいのは、『SEはコンサルする客の企業の仕事も把握しておかないといけない』ということです。結構大変です。

やっぱり客の業務を知らないとシステム導入の提案は出来ません。だから話をして要件を聞き出すのですけど、前提知識がないと話が通じなくて面倒くさいです。

例えば『経理システム』を作るとするじゃないですか、普通の経理で必要な知識は簿記2級レベルです。なので担当SEが簿記2級ぐらいは持っていないとコンサル依頼したことを後悔されます。 『棚卸って何ですか?』って打ち合わせで聞いてしまうとまずいです。『こいつ大丈夫か?』と思われます。

ちなみに棚卸は在庫管理です。在庫の数を数えることです。まぁ、これくらいは一般常識でみんな知ってます。 じゃあ小口現金は知ってますか? 小口現金は簿記3級レベルです。小口現金を知っていてもまだ打ち合わせの知識が足りません。 簿記2級は原価計算です。あとリベートも2級です。一級は会計学です。会計学は学者レベルです。

小口現金

せっかくなので小口現金とリベートだけ説明しますか。まずは『小口現金』から。例えば事務所で仕事をしていて電球が切れたとするじゃないですか。 さすがに新しい電球を買わないと仕事になりません。

それを誰が買いますか。『何で俺が買わなきゃいけないんだ。』 みんな思うでしょう。大丈夫です。会社が買ってくれます。本部に申請すればいいです。 『電球を買うので1000円ください。』 書類を一筆書くだけです。簡単に申請通ります。『じゃあ月末に振り込んでおきます。』

『おいおい、月末まで仕事が出来ないじゃないですか。なにが大丈夫だこの野郎。やっぱ買わなきゃいけないじゃん。何で俺が立て替えなきゃいけないんだ。』 みんな思うでしょう。 大丈夫です。そんなときに小口現金があります。

『先に事務所にお金を置いておきます。10万円置いておくので急な出費はそれを使ってください。使った分だけ言ってもらえれば月末に補充します。』 それが小口現金です。立て替える必要はありません。面接で『御社に小口現金はありますか?』と聞いてみてはどうでしょう。ないと緊急時に揉めるかもしれません。

リベート

次は『リベート』です。リベートは簡単に言うと『割引』のことです。 『毎月たくさんこの商品を買ってくれるので、感謝をこめて、今月からこの商品はあなただけ一割引にします。これからもうちでこの商品を買ってください。』 これがリベートです。一回こっきりの割引じゃなくて今後の契約です。個人相手にはないので期待しないように。

ところがどっこい。今やリベートは大手取引間では力関係が逆転しています。『お前のとこから買ってやるから安くしろ。』 本来は感謝の意味なのに。買うほうがリベートを設定する世の中になっています。今やただの足元を見た値下げです。中抜きです。

リベートのほうが響きが良いので、帳簿には『リベート』でつけます。それがリベートです。 ちなみに、細かいことを言うと『割引』ではなくて『払い戻し』です。100万円買ったら10万円のキャッシュバックです。それで一割引です。それが厳密なリベートです。 じゃあ最初からそう言えばいいのに。




おさらい

  • 顧客の心理はみんな考えてる。
  • 小口現金は簿記3級。
  • 原価計算は簿記2級。
  • 一級は学者。