企業はITスペシャリストを募集してない

前回、SEにはITスペシャリストといって、高い技術を持ったパソコンが超得意な人種がいるという話をしました。みんなが憧れるのはこっちです。ハイテクでインテリでかっこいいです。近未来です。バーチャルでデストロイです。ロボットを作りそうな勢いです。小学生でも憧れる業種です。

志望する部署の名称は調べておきましょう。ITスペシャリストを志望するなら『研究事業部』ですかね。企業ごとに名称が違うのでよく分からないです。中小企業にはおそらく存在しません。大手にしかないです。研究自体はお金にならないので。資金に余裕がある企業だけです。

ITスペシャリストなら大手です。中小企業で『新技術の研究がしたい』と言ってしまうと、『いや働けよ』と思われてしまいます。その会社に志望する事業部が存在するかちゃんと確認しましょう。

ところがどっこい。実はITスペシャリストは募集してません。研究事業部が存在するのは本当です。でも募集していません。

表面上は募集していますが、ほとんど空求人です。ただの釣餌です。ITスペシャリストって憧れるじゃないですか。釣餌です。募集しておけば求人が増えます。

面接で志望してしまうと『今は募集していない。』と言われます。『ここは誰でも入れる事業部じゃない。』と言われます。『そこをなんとか・・・』と試されているわけではありません。本当に募集はしていません。

嘘です。本当は募集してます。研究事業部の求人が出ていれば募集してます。当たり前じゃないですか。でも『誰でも入れる事業部じゃない』のは本当です。ここに入るのは『一流大学の情報処理専攻のドクターを持っている人』などです。『マサチューセッツに留学した人』などです。そういう人が面接に来たら話を聞きます。

専門学校卒や文系が研究事業部を志望したら門前払いです。絶対無理だと分かってます。ITスペシャリストは本当にスペシャリストなのです。医者なみです。軽い気持ちで志望してしまうと恥をかくので気をつけましょう。

でも『ITスペシャリストを目指したい』という気持ちは良いと思います。研究事業部には絶対入れませんが、仕事の合間に独学で勝手に目指すのは良いと思います。志望は無理ですが入社後に声がかかるかもしれません。ちなみにITの最新技術を習得するテキストはおそらく英文です。英語も勉強しておきましょう。

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