SEは自社で働かない - 就活オバケの就職活動攻略メモ

SEは自社で働かない

客の業務は知らなくてもいい

前回、SEになると客の業務も覚えることになり、得なのか面倒くさいのか人それぞれだという話をしました。というか『面倒くさい』と思うならSEは志望しないほうがいいです。 というか覚える業務は結局一種類なので面倒くさいことはないです。というかちゃんと覚える必要も無いです。

というかシステム開発の知識だけ身につけば下位のSEとして一生働けます。客にシステム導入の提案をするのが上位のSEで、客の依頼どおりのシステムを作るのが下位のSEです。 というか頑張って客の業務の勉強をしなくても、長年やれば自然と覚えます。というか早く客の業務を覚えたところで若者を上位のSEをさせたりしません。

システムを作り続ける

というか今回はそういう話ではありません。本題は『作業場所』の話です。一旦客の業務を覚える話は置いておきましょう。客の業務の話はもう忘れていいです。

それでいきなりですが、『SEは客の会社で働くことが多い』です。あまり自社で働きません。それでここからちょっと難しい話をします。システム開発の流れの話です。 本当に難しいので頑張って着いてきて。

まず客を見つけるじゃないですか。『もっと儲けたい』という客からコンサルの依頼が来ました。作るシステムはたくさんあります。 『売り上げ管理システム』、『仕入れ管理システム』、『社員の勤務管理システム』、『売れ筋分析システム』、『集客用宣伝HP』、『タッチパネルの便利メニュー』 こんな感じでずっと作り続けます。

作るのは一個ずつです。一つずつ完成させてリリースです。少しずつでも早く導入したほうが早く効果が期待できます。全部完成を待ってたら5年、10年かかります。 一個ずつリリースしてお金をもらいます。5年、10年待ってたら給料が払えません。

システム開発の流れ

そしたらまずは、『売り上げ管理システム』からいきましょう。資料を作ってプレゼンです。 『売り上げ管理システムはこんな機能がありますよ。3ヶ月で作ります。料金は1000万円です。』 こんな感じでプレゼンします。 資料は自社で作って、プレゼンは客先です。OKが出たら開発です。開発は自社です。

そのあと『テストして、使い方を教えて、しばらく運用の様子を見て』と、この間、客の会社に常駐です。 そのまま運用のサポート兼、次のシステムの打ち合わせを客先でし続けることになるかもしれません。まぁ、それぞれのやり方があるのでわかりませんが。

上位のSEは開発はしませんので自社に帰る必要はありません。開発は下っ端です。上位のSEは開発をしませんのでバグが出ても直せません。バグ直し用の下っ端PGを引き連れて客先に常駐です。 まぁ、SEは誰でもプログラミングの基礎は出来ているので、偉いSEも頑張ればバグ直しも出来ますが。効率の問題です。開発者の一人を引き連れておくと安心です。すぐ直せます。

中には客先に部屋を一つ借りて、開発もずっと客先になることもあります。10人ぐらいのチームでずっと客先に寄生です。 開発者にたくさん居てもらうと対応が早いのでお願いされることはあります。電話対応より来てもらった方が早いじゃないですか。そこそこの大企業が客になったらありえるケースです。

自社で働かない

なので上位のSEになるほど自社で働けなくなります。偉いSEは営業さん並みに自社にいません。 客先に自分のデスクを持ってます。客先にそのまま通勤してます。客先の人と仲良くなって飲みに行ってます。営業さんもあまり自社にいませんが客先にデスクはないです。営業さんとは違います。

だから『勤務時間や綺麗なオフィスや社員食堂』などを志望動機にしてしまうと、思ったのと違う結果になります。9:00~10:00のフレックスタイムの会社に入社したはずが、客先が8:30なら8:30です。 SEは自社で働きません。




おさらい

  • 早く業務を覚えても早く出世はしない。
  • 作るシステムはたくさんある。
  • 電話対応より来てもらった方が早い。
  • 営業さんは客先にデスクはない。