企業はリーダーシップのある人を求めていない
採点基準を確立させる
前回、目標を持っている人を企業は欲しがっているという話をしました。目標を持っている人を採用しようという目標を企業は持っています。 面接官の気分で採用を決めているわけではないのです。目標があります。採点基準があります。面接官はチェックシートを持っていて面接中に採点しています。
『どうぞと言われて座ったか?』に○×をつけてます。『目を見て話しているか?』に○×をつけてます。『志望動機が弊社用になっているか?』に○×をつけてます。 極端に言うとただのテストの採点をしています。やっていることは主婦の内職レベルです。きっとその面接官には他に任せられる仕事がないのでしょう。
つまり『目標があるとそれだけ業務が楽だ』ということです。『採点基準を確立させること』が優秀な人材を正確に迅速に確保するコツです。
リーダーシップのある人はあまり欲しくない
まぁ、面接官がチェックシートを持っているかどうかはどうでもいいです。というか本当は知らないです。チェックシートなんてないかもしれません。勘で言いました。ありそうだったので。
だってあったほうが効率的でしょう。ただのサラリーマンである面接官の主観で人材の審査は任せられません。
ちなみに小さい会社はチェックシートは持ってないです。私は小さい会社の面接官側にいたことがあります。 私が面接官をやったわけじゃないですけど、ちょっとだけ事情を聞いたことがあります。そのときの採点は適当でした。主観でした。おいおいと思いました。
大手はノートパソコンを常にカタカタやりながら面接するところもあります。チェックシートに記入していそうです。 でも今回はそういう話ではなくて、『リーダーシップのある人』の話です。いい加減チェックシートは置いておこう。
それで本題ですが、『リーダーシップのある人』は企業はあんまり欲しがりません。仕切りたがりはうざいです。 でもリーダーシップのある人って一見よさそうじゃないですか。長所のような気がする。評価が高そうじゃないですか。実は評価は高いです。そして低くもあります。これな~んだ?
評価が高いリーダーシップ
リーダーシップには2種類あります。片方が評価が高くてもう片方が低いのです。これがなぞなぞの答えです。じゃあ次のなぞなぞです。『フライパンはフライパンでも食べられるフライパンは?』 正解はエビフライパンです。パンの中にエビフライとタルタルソースが入っています。でも私はマヨネーズが食わず嫌いなので食べられません。
エビフライはどうでもよくて、『評価が高いリーダーシップ』とは・・・それはズバリ、『特攻隊長』です。みんなが躊躇しているところで率先して前線に立つ人です。 『ハイハイッ!僕が最初にやりまーす!』という人です。そして『ちゃんと結果を出すまで頑張る人』です。任せたかいがある人です。これが評価が高いリーダーシップです。
リーダーシップをアピールするときは自分が真っ先にチャレンジして、ちゃんと成果を挙げたエピソードを語りましょう。 成果まで挙げたエピソードがない人はリーダーシップがない人です。リーダーの器ではありません。特攻隊長は任せられません。ただの特攻隊員です。そういう人は行動力とチャレンジ精神をアピールしましょう。
評価が低いリーダーシップ
そして『評価が低いリーダーシップ』は・・・ズバリ、『まとめ役』です。意見をまとめて的確な判断で指示を出す人です。 それはそれで使えないことはありませんが、新人に必要ありません。誰に指示を出す気ですか。誰も言うことを聞きません。まとめ役は課長も部長もいるので新しく必要ありません。船頭多くしてってやつです。
それより欲しいのは『人の指示に従う人』です。課長が指示を出したら反論せずに迅速に行動して欲しいです。リーダーシップがあるとプライドが邪魔しそうです。 まとめ役のリーダーシップは入社10年の経験で成長した何人かに身につけば十分です。新人には重視しません。 要は『リーダーの器があるに越したことはない』けど、『リーダーになりたくてアピールしてくる人』はうざいです。
おさらい
- 面接は主婦の内職レベル。
- 小さい会社の面接の採点は適当だった。
- 仕切りたがりはうざい。
- リーダーは会社にすでにいる。
- 前回・目標を持っている人
- ここ・リーダーシップのある人
- 次回・奇抜な発想をする人