企業は奇抜な発想をする人を求めていない
次世代リーダー
前回、企業はリーダーシップを社員にあまり求めていないという話をしました。まとめ役は新人に必要ありません。 それより協調性が鉄板なので、協調性のアピールに力を入れたほうが無難です。効率の問題です。リーダーシップにこだわっても損します。
『そこをあえてリーダーシップだ。人と同じことがやってられるか。俺はリーダーになりたいんだ。スマフォにゆとりにアベノミクス、時代の変化は常にあるのだ。協調性だけで新時代を開拓できるわけが無い。 時代についていかなければ淘汰されてしまうのだ。誰かが先陣を切らなければならないのだ。』
ゆとり世代のことはゆとり世代が一番分かっているのです。新しい世代のリーダーは、新しい世代で育った人から選出するのが合理的です。 企業はリーダーシップのある若者を求めています。必要ないのはリーダーシップのある年寄りです。
奇抜な発想をする人
新しい世代のリーダーの話はどうでもいいです。リーダーが面接に大量に押し寄せてきても困ります。リーダーに従う人が大量に必要だといったじゃないですか。
もうそろそろ諦めてくさい。あの手この手でリーダーシップを重視させようとするのはやめてください。企業にそういう発想をする人は必要ありません。
企業に『奇抜な発想をする人』は求められていないのです。奇抜な発想をする前に与えられた仕事をこなす人が欲しいです。 奇抜な発想をするのは社長です。奇抜な発想で起業したのです。社長が考えたアイデアを現実にする人が欲しいのです。
でも発想力がある人って一見よさそうじゃないですか。長所のような気がする。評価が高そうじゃないですか。実は評価は高いです。そして低くもあります。これな~んだ?
奇抜な発想は理解できない
発想力がある人は評価は高いです。でも『奇抜な発想』をする人は評価が低いのです。『面白いアイデア』が必要ないのです。 『最初のとっかかりの問題が山済みのまだ形にならない面白いアイデア』が必要ないのです。問題の山を崩してくれる現実的で合理的な発想なら欲しいです。これがなぞなぞの答えです。
ある日電流が走って、10年後を見据えた天才の発想をしたとするじゃないですか。10年後が遠すぎて誰も乗ってくれません。 理解できる人がいないので無駄な発想になります。無駄で終わればまだしも、理解されるまで諦めない人なら困ったものです。諦めて仕事をしてほしいです。
天才集団の企業ならいいですけど。どうせ受けるのは中小企業ですよね。よくてもブラック大手ですよね。あなたの会社に奇抜な発想を理解できる仲間はいません。 でもそんな中、社長なら権力を使って指示が出せるのです。『奇抜な発想は社長でなければ意味が無い』のです。社員に必要ありません。
現実的で合理的な発想
そして『現実的で合理的な発想をする人』なら是非ほしいです。『まてよ・・・掃除は高いところから順にやるべきでは? だってホコリは下に落ちるから。』 合理的です。こういう発想なら欲しいです。与えられた仕事以上のことが出来る優秀な人です。合理的な発想をしたエピソードがあればアピールしておきましょう。
『床を斜めにすると自動的にホコリが転がっていくのでは?』 奇抜です。現実的ではありません。実現できません。別の問題も発生します。 こういうことをつい考えてしまう人は面接では自重しましょう。企業は『いらないアイデアを考え込んで手を止める人』より、『さっさと掃除をする人』のほうが欲しいです。
おさらい
- 新しい世代のリーダーは新しい世代で育った人から選出する。
- 社長は奇抜な発想で起業した。
- 10年後は遠すぎる。
- 掃除は高いところから順にやる。
- 前回・リーダーシップのある人
- ここ・奇抜な発想をする人
- 次回・すぐ諦める人