職種が決まらないなら政治家になる - 就活オバケの就職活動攻略メモ

職種が決まらないなら政治家になる

政治家になる

前回、ここまで読んでもまだ職種が決まらないような人は政治家に立候補することに決まりました。決定です。国会議員に立候補しましょう。またの名を『代議士』と呼びます。 ちなみに代議士は衆議院の議員のことです。が、いきなり参議院にはなれませんので代議士で問題ないです。初当選は絶対衆議院です。

それでマニフェストを考えていたわけですが、途中で勝手に話がそれてしまいましたので続きをやります。社会の不満な点は2つあります。 『世の中に魅力的な仕事が少ないこと』、『魅力的な仕事のほうが給料が高いのはずるいこと』です。 それぞれの解決案としてマニフェストを考えましょうか。

魅力的な仕事を増やす

では一つ目の公約として、『魅力的な仕事を社会に増やすこと』を国民に約束してしまいましょう。これで就職活動に積極的な若者が増えます。仕事が面白いのでバリバリ働く人が増えます。 所得が底上げされて納税額がどんどん増えます。財政難を切り抜けて日本安泰です。

『具体的にどうやって増やすの?』 もっともな疑問です。私も思いました。ホント、どうするんだろうね。それはあなたが考えてください。立候補するのはあなたです。ここまで来て人任せです。そうです。それが答えです。

日本を救うほど大量の魅力的な仕事が1人で思いつくわけがありません。人任せにしましょう。『難しいことは人任せ』です。つまり『起業の支援』です。魅力的な仕事はみんなに考えてもらって、思いついた順に起業してもらいましょう。

起業の支援

起業支援事業は実は今もあります。『高い社会貢献が予測される事業』には国から資金が援助されます。昔から日本に存在する制度です。 でも今回あなたが行う政策は『魅力に特化』していることです。『みんながやりたい』と思うことが何より優先です。『社会貢献は二の次』です。

ただし、社会貢献がまったくない事業には、国もさすがに許可は出せません。国民が納得しません。税金の無駄です。二の次にもある程度の基準が必要です。ここが難しいところです。そろそろ私1人で考えるのは厳しいです。

とりあえず起業支援にコンサルタントも含めればなんとかなるでしょうか。『魅力値90点。社会貢献度15点。ちょっと許可が出ません、また練り直してきてください。』これではもったいないです。

『練り直しを手伝ってくれるコンサルタント事業』をついでに立ち上げてみてはどうでしょうか。 『魅力値50点。やり直しです。』、こういうのはどうでもいいですが、魅力値が高得点だとコンサルタントが社会貢献度を一緒に考えてくれるようになるのです。

こんな感じでどうでしょう。後はまかせた。

魅力的な仕事の給料を下げる

次は、『魅力的な仕事のほうが給料が高いことに対する不満の解消』です。こっちでも新しくマニフェストを建てましょう。 『私が衆議院に就任したあかつきには、不公平をなくします。』と、国民に約束してしまいましょう。

『具体的にどうやってなくすの?』 もっともな疑問です。私も思いました。そして考えました。その名も『高魅力業務税』です。面白い仕事をしている人から税金を徴収しましょう。 仕事が面白いんだから多少税金が重くても我慢してください。文句があるなら面白くない仕事に転職すればいいじゃないですか。

そして『低魅力業務費』の導入です。面白くない仕事をしている人に国から特別手当を出しましょう。資金は高魅力業務税から捻出するので大丈夫です。 国からお金がもらえるのだから多少面白くなくても我慢してください。文句があるなら給料が安い仕事に転職すればいいじゃないですか。

あとは税率の算出方法です。前年度の求人倍率と退職率を使って計算するんですかね。分かりません。後はまかせた。

不公平なほど水準が上がる

さて、マニフェストが決まりました。これで安心。と思うじゃないですか。ところがどっこい。魅力業務税の導入は実は結構危険です。夢が無くなるじゃないですか。頑張る意味が薄くなります。公平って時には人を駄目にします。 『いつか楽で面白くて給料が多い仕事がしたいから、今頑張っている。それは十分実現可能だ。』という状況が、現代の経済学では最強の理論です。

『格差があり、逆転可能。』これが国を大きくする秘訣です。だから最適な税率が必要です。高すぎると逆に水準が下がるし、少ないと不満は解消されません。




おさらい

  • 代議士は衆議院の議員のこと。
  • 人任せにする。
  • 起業の資金を援助する制度がある。
  • 公平は人を駄目にする。