大手社員は偉い - 就活オバケの就職活動攻略メモ

大手社員は偉い

前回、就職するなら絶対大手がいいと書きました。ついにその理由に触れますか。かっこつけて言うとしたら『禁断の箱』というやつです。パンドラボックスです。開ける日が来たようです。 でも実は、本当の神話では『箱』ではなくて『かめ』らしいです。いつからか箱になってしまいました。本来は『パンドラのかめ』です。という雑学。

雑学は置いておきましょう。そもそも別に大手志向の理由は禁断でもないですし。 それで、まず言いたいのが『大手社員は偉い』ということです。超威張れます。これは大きいです。 ストレスのたまり具合が全然違います。

中小が大手と絡むと、給料安いの立場が弱いの気分最悪です。鬱病一直線です。同じなのは忙しさぐらいです。 大手社員が偉いからといって見てるだけで威張ったりされるケースはさすがに少ないです。大手社員も仕事はします。

企業は繋がっている

じゃあ、ちょっと難しい話をします。頑張ってついてきてください。本当に難しい話です。まず例えば、『ビルを作って欲しい』と依頼があったとするじゃないですか。

最近無理して上場した企業が。自社ビルでも建てようかなと思って。プロモーションにもなるし。駅名に採用されるかもしれない。社員食堂があると能率も上がる。

それで、無名な会社に依頼は来ません。テレビでCMも流れている有名企業に開発を依頼するわけです。ここがいわゆる『発注企業』です。プロデューサーです。 『１０億円でビルを作ってください』と依頼します。客から発注企業へ依頼が来ます。

客から１０億円の依頼を受けたら、次はその仕事を８億円で丸投げします。この仕事の『企画、スケジュール、下請け発注の管理』をする企業に丸投げします。 ここがいわゆる『一次受注企業』です。ディレクターです。一番働いている企業です。 一次受注企業は発注企業の子会社だったりします。このレベルの企業までには就職したい。

そして、設計や製造、資材調達などを二次三次受注企業に１億２億で発注します。 さらに製造を任された企業が『人手が１０人ぐらい足りない』とするじゃないですか。 すると協力会社から人を借ります。これが『派遣社員』です。この派遣社員の会社に入社してしまうと悲惨です。

派遣社員は犬

とにかく派遣社員になると立場がありません。ある程度はへこへこしないといけません。人によっては派遣先の正社員と仲良くはなることもありますけど、派遣社員が調子に乗って正社員に意地悪ジョークをかますとぶち切れられます。 『後輩になめられたくない』ぐらいのプライドを見せてきます。正社員は派遣社員を確実に下に見てます。

派遣社員は正社員の機嫌を損ねないように気を使う必要があります。そして向こうは平気で嫌味を言います。こっちがキレると一発クビです。『一緒に仕事がしづらい』とクレームを出されます。 なので派遣社員は正社員に意地悪をされても、『勘弁してくださいよー』、と言わねばなりません。

まぁ、露骨に酷いことをするようなことはそうそうないですけど。立場の差は実感します。一応みんな大人なので、差別しない人もいないこともないです。

仕事をもらうのは大変

『そんな扱いがひどい仕事は断ればいい』と思われますが、仕事をとれるだけとっていかないと、派遣にはコンスタントに仕事は来ないのです。足元を見られてます。 大手社員はちゃんと賢く威張ってます。派遣の新しい人は探せばすぐ見つかります。 １０人ぐらい足りない程度なら、別の派遣会社に募集するとたくさん人がくるのです。

派遣だけでなく『３次４次受注企業』も辛いです。特に金銭面で辛いです。例えば普通に考えて１０００万円の見積もりの仕事は、１０００万円じゃまずとれません。８００万ぐらいに値引きをしないといけません。 ２００万赤字と分かってる仕事を請けないといけません。請けないと仕事がない社員の給料を払うだけなので１０００万円赤字です。

だからサービス残業になります。仕事を掛け持ちで請けたりします。余裕がとれないスケジュールで大変です。そうやってブラック企業の誕生です。だって仕事がとれないからしょうがないんですよ。 世の中に会社の数が多すぎるのかもしれない。みんな簡単に起業しすぎです。

あと最初の発注企業も値下げしすぎです。そこが『１１億』だったらもっと余裕があったのに。営業が有能すぎます。発注企業は仕事が取れたら利益だけもらって丸投げするので値引きに躊躇がありません。 『前はこの金額で出来たじゃないですか、今回はもう一声。』と、どんどん値下げしていきます。断られたら別の企業がやってくれます。

そういう話ですけど意味分かりましたか？　要は多少ブラックでも大手は下請けに威張れるので、感情がごまかせると言う話です。