頑張っても出世はしない
早く出世はしない
前回、中小企業に入社してしまっても、そこで偉くなれば良いという話をしました。中小企業は出世が楽です。理由は他の社員にやる気がないからです。 ところがどっこい。そんなに甘くはありません。都合よく考えてはいけません。
日本は『年功序列』です。能力だけで評価される国ではありません。年をとらないと出世はできません。誰でも10年後に主任で、15年後に係長で、20年後に課長です。 会社説明で『うちは実力主義だ』と言ってる企業があったとしても、ほぼ面接官得意の嘘です。騙されないように。
社員の評価なんていくらでも人事の主観で変更可能で検証不可能です。実力主義は言うだけタダで社員のやる気を向上させるので、どこの企業でも絶対言うだけ言います。 頑張っても無駄です。評価はされません。サボってることに気づかない人が、頑張ってることに気づくわけがありません
年功序列
このままだと年功序列に語弊があるので、少し補足します。本来の年功序列というのは『年齢と能力によって順番をつける』という意味です。これが成り立ちです。
現在は年齢と経験年数のみで順番をつけるという意味に変わっています。気をつけましょう。現在の年功序列に能力は関係ないです。
年功序列が一番文句が少ないので正しいです。飛び級させるほど優秀すぎる人はどうせ転職や起業をするので。『経験が一番大事だよ』って適当に押さえておけば大丈夫です。 並みの人間が一番多いので年功序列が一番平和です。
給料は下げられない
能力でどんどん給料を上げるのも悪くはないのですけど、『上がった給料を下げること』が大変です。年をとると能力も下がるじゃないですか。 ちょうど得意分野と今の時代がマッチしていて、『一時期優秀』という人もいるのですよ。能力で決めるなら評価を下げるときもくるのです。
給料は簡単には下げられません。上げるときは『あげちゃうよ』『ありがとうございます!』と気分もいいですが、下げるときは『本当に申し訳ない・・・』『え~!?』と空気が最悪です。 社長が頭を下げないといけません。給料を上げたくないわけではありません。頭を下げたくないのです。
だからそういうときにボーナスを出すのが普通です。ちょっと優秀ならボーナスを出しておけば問題ないです。5000円ぐらい。 『出世は無理だけどボーナスに色をつけちゃうよ。』『ありがとうございます!』
ボーナス
このままだとボーナスに語弊があるので、少し補足します。ボーナスと言うのはもともとは税金対策です。会社が儲かると税率も増えます。 調べたら難しかったので具体的にはいいませんが、利益がある一定額で15%から20%に増えたりします。
だから儲かりすぎたら『経費として社員に配る』のです。すると会社の利益が減って税金が減ります。結果的に会社の利益が増えたりします。それがボーナスの始まりです。 現在はボーナスが出るのが当然で税金対策は関係なくなっています。会社の儲けは関係なくなっています。
ここでよく言われるのが『公務員のボーナスはいらない』です。公務員に『儲かりすぎ』というのはありません。税金が給料です。税金集めが仕事です。税金対策で払う金などありません。
でもそこはもうしょうがないです。企業のボーナスも税金対策は関係なくなってるので。公務員のボーナスはただの給料の一部です。『公務員のボーナスはいらない』なんて八つ当たりです。みっともないのでやめましょう。
おさらい
- 実力主義は言うだけタダ。
- 年功序列が一番文句が少ない。
- 能力で決めるなら評価を下げる場合もある。
- 公務員のボーナスはいらない、はただの八つ当たり。
- 前回・中小企業で偉くなる
- ここ・出世はしない
- 次回・公務員のエリート化